水質検査計画

平成28年度 水質検査計画

水質検査計画とは?

広島市水道局では、お客さまに安全でおいしい水をお届けするために、河川などの水源から浄水場、各家庭のじゃ口に至るまで定期的に水質検査を行い、水道水の水質管理に万全を期しています。

この水質検査をどのように行うかを、お客さまに広く知っていただくため、検査する場所・項目・頻度などについて記したものが水質検査計画です。

なお、専門用語などは、マウスカーソルを上に載せると説明が現れるようになっています。
(専門用語解説ページでも説明をご覧いただくことができます)

1.水質検査の基本方針

お客さまに安全でおいしい水をお届けするための水質検査を行うことを基本方針とし、以下の内容で水質検査を行います。

・検査の場所

水道法で検査が義務付けられている給水栓(じゃ口)に加え、浄水場の入口・出口及び水源を検査します。

・検査項目

水道法で検査が義務付けられている水質基準項目及び毎日検査項目、水質管理上検査することが望ましい項目である水質管理目標設定項目、広島市水道局が独自に選定したその他の項目とします。

・検査頻度

水道法及び広島市水道局の過去の検査結果に基づき、適切な頻度を設定します。

2.水道事業等の概要

平成27年3月末現在、広島市水道事業により広島市、安芸郡府中町及び坂町の約56万世帯、約122万人(水道普及率97.9パーセント)のお客さまに、また、広島市簡易水道等事業により佐伯区湯来町及び山県郡安芸太田町(一部)の約580世帯、約1,200人(水道普及率55.8パーセント)のお客さまに水道水をお届けしています。なお、広島市簡易水道等事業は、平成28年4月に広島市水道事業へ統合します。

お客さまにお届けする水道水は、広島市水道局が管理運営を行う牛田浄水場、緑井浄水場、高陽浄水場、府中浄水場、湯来水道ステーション、椿谷浄水場、棡 (ゆずりは)浄水場、大谷浄水場及び鹿ノ道(かのち)浄水場と、広島県企業局の瀬野川浄水場及び白ヶ瀬浄水場でつくられています。

広島市の水道事業の概要
浄水場名 牛田浄水場 緑井浄水場 高陽浄水場 府中浄水場 湯来水道ステーション 椿谷浄水場
所在地 東区牛田新町 安佐南区緑井町 安佐北区落合南 安芸郡府中町 佐伯区湯来町大字多田 佐伯区湯来町大字下
水源 太田川、土師ダム 弥平谷川 椿谷川
取水地点 戸坂取水口 八木取水口 高陽取水口 戸坂取水口(広島県) 佐伯区湯来町大字多田 佐伯区湯来町大字下
浄水処理方法 急速ろ過 緩速ろ過 膜ろ過 緩速ろ過
給水能力(m3/日) 110,000 200,000 200,000 27,000 1,150 225
給水区域 中区、東区、南区、安芸区、安芸郡府中町、坂町の各一部 中区、西区、安佐南区、安佐北区、佐伯区の各一部 東区、安佐南区、安佐北区の各一部 東区、安芸区、安芸郡府中町の各一部 佐伯区湯来町大字麦谷、大字和田、大字菅澤、大字多田及び大字下の各一部並びに山県郡安芸太田町大字坪野及び大字穴の各一部

*:椿谷浄水場は、平成28年度内に廃止し、給水区域には湯来水道ステーションから供給する予定です。

浄水場名 棡(ゆずりは)浄水場 大谷浄水場 鹿ノ道(かのち)浄水場 瀬野川浄水場
(広島県企業局)
白ヶ瀬浄水場
(広島県企業局)
所在地 佐伯区湯来町大字白砂 佐伯区湯来町大字多田 佐伯区湯来町大字白砂 安芸区畑賀町 佐伯区五日市町
水源 地下水 地下水 地下水 太田川 八幡川
取水地点 佐伯区湯来町大字白砂 佐伯区湯来町大字多田 佐伯区湯来町大字多田 高陽取水口 白ヶ瀬取水口
浄水処理方法 吸着処理 吸着処理
紫外線処理
吸着処理 急速ろ過
給水能力(m3/日) 297 24 30 148,000
(41,700)
67,000
(42,600)
給水区域 佐伯区湯来町大字白砂の一部 佐伯区湯来町大字多田の一部 佐伯区湯来町大字白砂の一部 南区、安芸区、安芸郡坂町の各一部 佐伯区の一部

*:( )内の数字は、広島市水道局に対する給水能力です。

3.水源と水道水の状況
(1)水源の状況

広島市水道事業は、太田川と江の川水系の土師ダムを水源としています。加えて、広島県企業局から水道水の供給を受けている佐伯区の一部は八幡川を、広島市簡易水道等事業では太田川支流の弥平谷川、椿谷川及び地下水を水源としています。

上空から見た太田川
太田川
水が満水の土師ダム
土師ダム

太田川は、上流地域に住宅地や工場などが少なく、河川の汚濁指標である生物化学的酸素要求量(BOD)を見ると、下図のとおり過去30年間1ミリグラム毎リットル以下を保っており、水質は良好な状態を維持しています。一方、土師ダムや八幡川水系の魚切ダムでは、富栄養化により夏期を中心にアオコカビ臭が発生することがあります。富栄養化対策として、ダム貯水池への曝気(ばっき)循環装置の設置や上流地域の下水道整備などの事業が進められています。広島市簡易水道等事業の水源は、近隣に工場等の汚染源が少ないため、人為的要因による水質汚濁は認められません。

なお、水源の汚濁要因としては、次のようなものがあります。

  • 交通事故や不法投棄、人為ミスによる油の流入
  • 雨が降った時の急激な濁りの発生
  • ダム貯水池の富栄養化によるカビ臭やアオコの発生
  • 田畑やゴルフ場で使用する農薬の流入
  • 工場や住宅団地等からの排出水の流入

太田川水質の推移(戸坂・八木・高陽取水口の平均値)
河川ではBODが1ミリグラム毎リットル以下ならば、非常にきれいであるとされています。

(2)水道水の状況

平成26年度の水道水の検査結果は、国が定めた水質基準等にすべて適合しています。また、有機物など水道水に溶けている物質が少なく、さらに、軟水でくせがないという特徴があります。(平成26年度の硬度平均値:18.6ミリグラム毎リットル)

4.水質監視体制

河川水や地下水は、ポンプにより浄水場へと送られた後、浄水場で浄水処理が行われ、水道水になります。水道水は、ポンプにより配水池に貯められ、配水管を通じお客さまのご家庭まで送り届けられます。

広島市水道局では、河川などの水源、取水場、浄水場及びじゃ口で以下のような水質監視を行っています。

(1)水源

水道水の水質は水源の水質に左右されるため、水源となる河川の水について定期的に水質検査を行っています。ダム貯水池では水質調査を行っており、カビ臭の発生時には監視体制を強化して対応しています。
また、水質汚染等に迅速に対応するため、有害物質を扱っている工場、廃棄物処理施設等の汚染源の把握に努めています。
さらに、太田川水質汚濁防止連絡協議会等に参画し、河川における水質汚染時には関係機関と連携しながら原因究明や拡大防止に努めています。

(2)取水場

健康被害につながる水質汚染や、水道水に多大な影響を与える油汚染を早期に発見するため、魚類自動監視装置や、水中油分自動監視装置等を設置し、24時間連続監視をしています。
また、水源の水質汚染等で水道水に影響が出ると想定される場合には、取水停止を行う場合もあります。

(3)浄水場

浄水場の入口及び出口の水について定期的に検査を行い、安全を確認しています。また、浄水処理工程の水の常時監視や、突発的な水質変動及びテロ等に備えるため、職員が24時間体制で勤務しており、水道水の安全性が確保されているかを監視しています。さらに、魚類自動監視装置による24時間連続監視も行っています。
水源における水質汚染時やカビ臭の発生時等には、水道水への影響を防ぐため、活性炭処理などの適切な処置を行います。

(4)じゃ口

給水区域全体を把握するよう、95か所について定期的な検査を行い、安全でおいしい水が供給されているかを監視しています。また、給水区域内に水質監視モニター装置を設置し、毎日検査項目(色、濁り、残留塩素)について24時間連続監視をしています。

水質監視体制のイラスト
水質からじゃ口に至るまでの水質監視体制
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